右の代表格

右の代表格…杉田水脈氏と左翼的と見られる(単なるレッテル貼りかも?)外村東大教授との『論争』をニュース番組が取り上げていた。

 

その論争の中身に付いては余り触れないでおきたいけれど…。

要は国から学者に支給される科研費が左翼(反日)側の宣伝出版に使われている、というのが杉田水脈氏の主張。

 

一方外村教授は、学術的に高いレベルの研究者でありその攻撃は的外れ!と指摘する側。

 

LGBTは非生産的との問題発言で一躍右の論客(?)として認知された杉田水脈氏。

彼女は左翼的と見なした人間に片っ端しから攻撃を仕掛ける。

これに与するネトウヨ勢力。

左翼は韓国、北朝鮮と通じている反日勢力だ!との右側の主張は首尾一貫している。

 

問題は、その両者の主張の正誤ではなく両者(右と左)の主張が相手に対して『攻撃の応酬に終止する』点にある。

お互いに相手に対して全く『聞く耳を持たない』のだ。

 

ネット社会のやり取りは攻撃しやすい性格を有している。

アメリカでも保守とリベラルの支持者達は自分の支持する側のニュースしか見なくなっているのだと……。

ここにも『議論なき攻撃の応酬』のみという問題が深刻化している。

 

ニュースドットコムの創始者神保哲生氏がネット社会の限界とその危険性に気付き、アメリカでの展開は『両論併記』する様に変えたと語っていた。

 

その結果視聴者達からは、『ニュースの幅』が広がったので自分の考えが固定的ではなくなったという意見が多かった。

これは一つの希望だと思った。

 

前にも書いたけど、トンネルビジョンとエコーチェンバー現象そのものが現実となり『お互いが理解不能の両極』を構成し深刻な対立をしているネット社会の危険性。

 

自分の経験として…

韓国の余りに理不尽な協定、条約破りに怒り心頭となり、ふと韓国批判サイトを覗いた。

『自分の感情を潤す記事ばかり』を拾い読みし続けると、無意識にそのサイトばかりを見る様になっていた。

知らず知らず…「そーだ!そーだ!」なんて気分まで高揚している自分に気が付いて、慌ててソコを離れたのだった。
その時僕は、完全なエコーチェンバーで右の論客一歩手前まで感化されてたと思う。

 

劇演出家の鴻上氏はネット社会の『大正義』の暴走、攻撃性を指摘している。

これはつい先日書いた、大正義の残酷性と共通する分析で、スンナリと理解出来た。

一度その『大正義を背負う』と、思考がニュートラルなポジションに復帰するのが難しくなるんだろう。

 

一人の主張に何百万人がフォロワーとなり追随する社会…。

演説の名手ヒトラーとてなし得なかった聴衆の数だ。

 

一つ間違えば、暴走するリーダーに率いられ海へジャンプするネズミの群れとなりかねないリスクをネット社会は孕んでいるなぁ…と思った。