レストランらしからぬ

レストランらしからぬ(?)コラムだと…そんな反応を結構な頻度で頂くようになった。

 

生来の天の邪鬼故に、言われれば言われるだけレストランから『かけ離れた話』ばかりを書いている。

時折こじつけて、申し訳の様に料理に触れる事はあるけれど。

 

別に何もカッコつけてる訳じゃないのです。

 

メニューについてウンチクの一つでも語りながら、客に有り難がってもらうというステレオタイプの『料理屋のオヤジ像』っていうスタイルがあるけれど。

ソコに落ち着くのはどうにもイヤなのね。

 

「メルビルのサラダ…ってこれハーマン・メルビルの事ですか?」なんてお客から言われて無邪気に単純に喜ぶのである。

この鯛はね、ドコドコ産のものでしてね…なんて口が裂けても言うもんか!と固く心に決めている。

 

これまた誤解を恐れずに言えば、料理の話しか話題がない料理屋なんて詰まらない。

勿論、料理があやふやじゃ本末転倒で仕方ないけれど。

 

一つ一つしかめっ面で料理に『拘る』なんてイヤなのだ。

そんなの拘りじゃなく只の基本でしょ?なんていなしてやりたくなる。

 

そんなに力まずサラリと演れよ!プロなんだから、と思う。

イナセな大工さんは「この金槌はね…」なんて気取らないでしょ。

それと同じである。

 

レシピ一つを殊更に重大そうに勿体つけて喋る料理人ってイケテないよね~

 

一見、関係のない音楽の話題から料理のヒントを貰う事はよくある話で、今後も興味引かれるモノは何でも大事にして食らい付く雑食主義で演って行こうと思っている。

 

お箸をグーで握ったりお皿を鷲掴みする、食事の初歩的な作法やマナーが全くなってない奴ほどナンダカンダとウンチクを語る…ってのが大体通り相場。

知ったかぶりする前に、お箸くらいは満足に扱いなさいよ!と言いたい。

 

こんなのに限って魯山人見たいな口をきくのだ。

 

料理屋で楽しみたいなら…先ずはそんなこんなの『料理屋あるある』から脱する為に、自分を縛ってる観念の鎖を断ち切る事から始められる事をオススメ致します。

 

先ずは『心を自由に遊ばせる事』から始めてみてはいかがだろうか。