逆ギレする

逆ギレは大抵、義務と権利のバランス感覚を著しく欠いている人間に見られる精神爆発現象だ。

 

約束事を守らず適当な理由でスッ飛ばす。

それが商売に関する事なれば此方も適当な事では済まされないから

(多分キャンセルなんだろうな?)と思いつつも連絡をする。

 

携帯がピタッと繋がらなくなる。

成る程、これは間違いないだろう。

取引はキャンセルで終える。

 

放置期間。

相手から折り返しの連絡もなきゃ来訪もない。

 

三週間も過ぎた頃、その不愉快な一件の前の感覚で、まるで何もなかったかの様なニコヤカな笑顔のそのご仁がいきなり現れたのである。

 

此方も呆れて怒る気にもなれない無邪気な笑顔に…対処の仕方が見付からない。

顔を合わさない様に、此方は腫れ物を扱うかの如く『触らぬ神に祟りなし』に徹する。

刺激しない様にひたすら神経を擦り減らす有り様である。

 

なのに、何と帰る間際、そのご仁は「愛想が無い!」と執拗にクレームめいた調子で不満を繰り返した。折角来たのに!…と。

(あちらに)後ろめたさもあろうから、と努めてした此方の遠慮は全く要らぬ気遣いだった訳で??

 

己の不誠実を放置してた時間は『消しゴム効果の時間』として確信しているらしい。

自分に不都合な事は全く意識から無くして完結してるんだ…と愕然。

音信不通の時間がどの様にメンタル・ロンダリングしたというのか?

 

気が変わってのキャンセルで後ろめたかった人間が、『折角来て上げた人』にいきなり変わってしまっている不思議。

 

逆ギレ人間の『無理筋の被害者の術』は大抵この様なプロセスで成立している。

 

執拗に繰り返す逆ギレの論法こそ恐らくはその人の後ろめたさを証明しているんだけど。

 

そんな解り切った分析は意味もなく無用そのもの。

一つのネタで二度も与えられたこちとらの欲求不満の解消には何にも役立たない。

 

大人の店長は言う。

 

そんな人をホイホイと受け入れ商売で付き合った貴方にこそ罪があります!

と、此方の方は大人そのものの理窟で僕をペシャンコにしてくれましたとさ…。