相変わらずのお笑い満載の表層の流れを他所に…真剣な考察へと静かに回帰現象が起こっている様な気がする。
深刻な問題をはらんでいる事を殊更にギャグり、考えたって無駄だぜ!明るく行こうや的に処理。
世のシニカル、ニヒルはビートたけしが妙に持て囃され必要以上に権威をもった辺りがピークだったのかなぁ?
結構深刻な問題も笑い飛ばして置き去りにしてしまう生き方に流石に疲れたか。
真面目に正面から考えてみたい…そんな気風が醸成されつつある。
青臭く純粋に捉えては裏切られる。
それを繰り返す内に少年少女はニヒルにシニカルになっていくのはある意味人間の正常な成長過程。
単なるファッションのニヒル、シニカルは思考の横着による白痴化現象そのもの。
見ていてイタイモノがある。
食の文化も『奥行きの無い拘り』とやらを気取る軽薄グルメ。
長らくそんな傾向が続いたけれど、流石に疲れちゃったんじゃない?
幼稚な拘りを通り抜けた先の本格派に回帰現象が始まっている。
本気、本来、本心、本意…そんな自分をベースにした、目先の結果を焦らない、納得を求める生き方は不器用でたどたどしく映る。
自分に取ってのホンモノを得る旅は、近道も抜け道もなくひたすら求め続ける以外は前に進めない。その辿々しさこそが遣り甲斐、生き甲斐となるのだ。
思考も罪も恥も、何もかもを軽くして軽妙に軽薄に扱いやり過ごし来た平成は、随分と大人を軽いモノにしてしまった。
どうやら次の時代は『人間の本質へ原点回帰』する流れみたいだ。
そういや…テレビのシニカル有吉君のMCって、最近は切れ味なく少々イタイと感じるもんね。