スピッツの『空も飛べるはず』をYouTubeで聴いていて…ドラマ『白線流し』の様々のシーンと出くわした。
リアルタイムな当時でさえ、このドラマを観る年齢より遥かに老けていたけれど、
♪幼い微熱を下げられないまま…♪
悪戦苦闘していたから妙に印象深く覚えていた。
ドラマは高校生から25歳迄をシリーズで描いていたが、
僕自身は未だに『大人になる苦労』を終えられないまま今に至っている様な気がする。
青春ドラマさながらの幼稚さで始めた仕事を、
落とし前着けて終える事が夢となるなんて当時は思いもしなかった。
♪神様の影を恐れて 隠したナイフが似合わない僕を おどけた歌で慰めた…切り札にしてた見え透いた嘘は 満月の夜に破いた…♪夢を濡らした涙が 海原へ流れたら ずっとそばで笑っていて欲しい♪
〈スピッツ、草野マサムネ『空も飛べるはず』の一節〉
自信なくピリピリと張り詰めた神経で何時も何かを警戒していた若き日々。
夢を現実に始められるだろうかと怯え、
夢が始まればコレを続けられるだろうか?と不安の中で何時もオロオロしていた。
今、僕は老いても尚…夢の続きの中に生きられるか?と怖れている。
自分の中に未完成が在ることは、とても素晴らしく…とても不安である。
結論なんて、出してしまえば今迄の全てを詰まらなくさせるだけ。
結論?そんなものは弱り日和った奴がすがり付く藁の様なモノだ…。
結論?それは天に、神に出させるもの。
自分で出してしまえばそれは只の言い訳となる。
人生…どの地点を歩こうと、とても苦しく不安で怖しい。
そしてまた、とてもすばらしい夢を見させてくれるものである。