若い人たちに・・・「どうすればコレといった人を見つけられますか?」と問われる事が多い。
僕は、「先ずは理屈抜きに三回寝てみなさい!」と答えることにしている。
性的興味、性的興奮はおよそ三回のセックスで鎮静化する。
男女の関係で語られるのに、セックスという行為はメチャクチャ過大評価されている様に思う。
開けていると思っていた若い世代が、ことのほか性的要素に振り回されている・・と感じる。
ま、オジサン、オバサン達はその『正体』を味わって知ってるから当たり前なんだけど。
性的欲望の直接的な刺激が去ったあと、相手がつまらない平凡なモノに見えてくる。
性差によるテンションはその程度のモノだ。
人間的深さとか性格とか習慣とか教養なんかの『素養の深さ』でしかテンションは維持できない。
興味のネタを発信受信する双方に、お互いに見合った素養レベルがないと一緒にいる必然性を失って関係は簡単に終わる。
性的部門の敷居を低く設定し、関係し易くすることを僕はおススメする。
敷居が無いに等しい女は余程のヤリマンか頭の良い優れた女のどちらかだ。
ヤリマンとの関係は必ずその三度以内で終わる。
人間の底浅さに厭きてしまうから。
如何に用心深くそこまでの関係を引きのばしても、どんな男女の関係も三度目までで振るいにかけられる。
セックスはゴールじゃなく、男女の関係の助走、スタートに過ぎないのである。
その間、必ず相手の隠し様がない本性が垣間見れるという効用もある。
演技は通用しない。『実技試験』だからだ。
ゆえに、その三度を通り過ぎればお互いに演技は要らなくなる。
その時・・・より惹きつけられるなら自分にとって『良い人』ってこと。
実践しさえすれば、「どうしたら?・・・」なんて男女間のマニュアルを欲しがる事の虚しさが分かってもらえると思う、と僕は言う。
間違うことを極端に恐れるように育てられた人たち。
仕事ですら失敗を通してでしか学べないのに、ましてやパートナー選びは最初から失敗を前提で、懲りない精神を用意しておかなきゃ上手くいく筈もないのだ。
飲食店もあれこれと宣伝に忙しい。
百人が百人にウケるかのような意気込みあれど、あっという間に客の興味から置いていかれる。
『新店の魅力』もそんなものだ。
誰にも好かれたい奴は、結局誰からも好かれない。
人も店も己を進化させる事意外に有効な手立てはないんじゃない?